CakePHP のバージョンアップPoC業務

移行元はすでに存在しないCakePHPでも、困っているお客様を助けたい

ある日弊社に、旧CakePHPで作られたシステムを、CakePHP3に載せ替えたいという依頼がありました。旧システムについて確認すると CakePHP の1.1とのこと。公式githubに存在する最も古いバージョンでも 1.2.0 ですから、もはや存在しないバージョンのCakePHPから移行となります。移行可否について即答できませんが、お客様は確実に困っている状況ですから、検証期間を頂いて早急に検証を行いました。

依頼は移行手順書の作成でも、実際のシステム構築と同等の技術検証を

どうにか移行自体は可能ということが分かりましたが、更に詳しいお話を聞くと、どうやらロジック移行、データ移行、運用テストといったフルサポートでの移行ではなく、バージョン 1.1 系から 3.x 系への移行手順が知りたいとのことでした。ソースコードの提供を受け移行が可能かどうか、こちらで実際に数画面の移行とDB移行を行い、その結果を手順化できるか検討を行いました。

親身でスピーディな対応に喜んで頂けた

手順書の作成にあたっては粒度と移行方法についてお客様と認識を揃えることを最重要課題としました。弊社スタッフがいくつか移行手順を考案し、粒度と合わせてメリットとデメリットをお客様に確認していただき、早い段階で特別なコンバータを用いず、全てのモデルをbakeし直すのが最速である、という認識が揃いました。また、帳表系のいくつかのモジュールがレガシー化しており、移行にリスクが有ること、それでも使用する場合の注意点などを丁寧に説明しました。

さらにその後のクラウド移行対応も

手順書の出来に感激してくださったお客様から、その後のクラウド化についても相談を受けました(もともとはオンプレミス型のシステムでした)。クラウド化の目的についてお客様にヒヤリングさせて頂き、今回はAWSへの移行が適切であることと、AWS移行にあたっての注意点などをお伝えし、移行を行いました。

本当に必要な、利益に貢献するシステムを導入するなら

今回のお客様からは、お客様の置かれている状況やビジネスで大事にしていることを自分ごととしてとらえて作業する弊社の作業スタイルに、非常に感銘を受けたとの大変光栄なお言葉をいただきました。もしシステムの導入や刷新に興味があるが、どこに依頼したらよいかわからない、とお困りのお客様は弊社間がお気軽にお問合せ、ご依頼いただければと思います。

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