Claude Code を起動したら、いつもと違う案内が出てきた。気づかないうちに、ターミナルの描画方式が刷新されていた話です。
起動したら見慣れないメッセージが
Claude Code を起動したら、いつもと違う案内が表示された。
✔ Using flicker-free rendering · if you want to go back, use /tui default
· Click to move your cursor in the text input
· Click to expand collapsed tool results
· By default, text auto-copies when you select it (/config to change)
· Hold Fn while selecting to use your terminal's native copy instead
「お、なんか新しくなってる」と思って調べてみたら、ターミナルの描画方式が刷新されたお知らせだった。気づかないうちにどんどん便利になっていく。
今回有効になったもの:ちらつきのない新描画モード(flicker-free / NO_FLICKER)
新しい描画エンジン(experimental renderer)が有効になったという通知。Anthropic が「NO_FLICKER モード」として発表していたもので、2026年4月に Product Hunt にも登場して話題になっていたらしい。
そういえばうちのメンバーが以前 Slack に「Agent View の画面めっちゃ点滅するから Claude に相談したら『持病みたいなもんです』って言われた 草」と投稿していた。あれはこのことだったのかも。当の Claude も認めていたとは。
何が変わった?
- 画面のちらつき(フリッカー)がなくなった … 出力が更新されるたびに画面全体がチカッと白く再描画される現象が解消
- マウス操作に対応
- 入力欄をクリックするとカーソルがその位置に移動(矢印キー連打から解放)
- 折りたたまれたツール実行結果をクリックで展開
- ホイールでスクロール、URL を直接クリック
- 入力欄が常に画面下部に固定 … どれだけ出力が流れても入力位置が動かない
- 長時間セッションでもメモリ使用量がフラット … 画面に見えている範囲だけ描画する仕組み(Vim や htop と同じ発想で、表示制御をアプリ側に持ってきた)
ちょっとした操作メモ
- テキストは選択するだけで自動コピーされる(
/configで変更可能) - ターミナル本来のコピーを使いたいときは Fn を押しながら選択
- 元の描画方式に戻したいときは
/tui default
感想:地味だけど毎日触る部分が快適になるのは一番効く。ちらつきが消えるだけでこんなに見やすいとは。
v2.1.193(2026年6月25日)で増えた機能
調べたら、ちょうど直近の v2.1.193 でもいろいろ追加されていた。
- bash モード(
!)でファイルパスのライブ補完 が効くようになった ← これ地味に嬉しい - MCP サーバーの認証案内 … 認証が必要なときに
/mcpを案内してくれる - Auto モードの拒否理由を表示 … なぜブロックされたかが transcript / トースト /
/permissionsで見えるように autoMode.classifyAllShell… すべての Bash/PowerShell コマンドを auto-mode の分類器に通す設定- アイドル状態のバックグラウンドシェルを自動でメモリ回収
- バックグラウンドエージェントが別タスクを進めながら動けるよう改善
このあたりの最近のバージョンも合わせて面白かったもの
/rewindコマンド(v2.1.191) …/clearする前の会話を復元できる。やらかしたときの保険になる- ストリーミング中の CPU 使用率を約37%削減(v2.1.191) … 体感の軽さに効いてそう
- フルスクリーンモードのメニューでマウスクリック対応(v2.1.187) … 今回の描画刷新と地続き
- Auto モードの安全強化(v2.1.183〜) …
git reset --hardやterraform destroyなど破壊的コマンドを明示指示なしではブロック
X などで話題になっていた「これ気になる」機能
最近の Claude Code 周りで盛り上がっていた、個人的に試してみたい機能たち。
1. Agent Teams(エージェント・チームズ)
複数の Claude Code が並列で作業して大きなタスクを分担。2026年4月に Claude Opus 4.6 とともにリサーチプレビューとして登場(本記事執筆時点でもリサーチプレビュー)。各エージェントがそれぞれ独立した最大100万トークンのコンテキストを持つ。
→ 使ってみた: すでに使っています。ワクワクしますね。大きめのリファクタや調査を「手分け」してもらえて便利です。ただ Windows 版は Mac 版と機能差異があるようで、Windows ユーザーには少し使いづらそうでした。
2. Remote Control(リモートコントロール)
ローカルで動いている Claude Code のセッションを、スマホ(iOS/Android の Claude アプリ)やブラウザから遠隔操作できる(2026年2月リサーチプレビュー)。
→ 現状 OFF: ガバナンス上いったん OFF にしています。確認が取れたら ON にしたい機能です。
3. 音声モード(/voice)
2026年3月追加、20言語対応。
→ 個人的な感想: Mac の音声入力を日頃から使っているので、「あまり不便を感じていなかった」というのが正直なところ。ただ、ひとつ気になっていたのが「Claude 側はコンテキストを反映して音声認識してくれるのか?」という点。調べてみたら、そうでした。公式ドキュメントによると「現在のプロジェクト名と git ブランチ名が認識ヒントとして自動で追加される」とのこと。コーディング語彙(regex、OAuth、JSON、localhost など)の認識精度もチューニング済みで、Mac の音声入力と使い分ける価値は十分ありそうです。
4. レート制限の緩和
2026年5月、5時間レート制限が2倍に。Pro/Max のピークタイム制限も撤廃。
→ これは話題というより素直にありがたいニュース。長時間エージェント運用が現実的に。
まとめ
起動時のメッセージひとつ取っても、裏ではこまめに改善が積み重なっているのが分かる。ちらつき解消みたいな「触り心地」の改善から、Agent Teams みたいな働き方そのものを変える機能まで、振れ幅が広い。
気づいたら便利になっている。アップデートを追いかけるだけでも楽しいですね。これからも頻繁にチェックしようと思います。
